
平和のシンボル
どうも!
マイナースポーツ部です。
2018年、今年のプロ野球では
広島カープがセ・リーグ3連覇を達成しましたね。
いや~、ほんと強いですね。広島。
実は、そんな話題の広島県から生まれたスポーツが存在します。
その名も、
「エスキーテニス」
テニスに似たスポーツですが、ご存知ない方も多いと思いますので
マイナースポーツ部にて徹底解説していきます。
体験会情報も紹介していますので最後までご覧ください(^^♪
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エスキーテニスとは?

エスキーテニスとは、スポンジ状のボールに羽を付けて
板(木製)のラケットで打ち合うラケットスポーツです。
2016年には、日本テレビ系列「シューイチ」にて取り上げられたこともある競技で
イメージとしては、
「テニス+卓球+バドミントンを足して3で割ったスポーツ」
です。
…
まぁ、これだけだとイメージが沸きにくいと思うので
これから徹底的に解説してきます!
なぜ広島県で生まれた?

タイトル通り、エスキーテニスは広島県で発祥しました。
その歴史は古く、今から約70年前の1948年に遡ります。
発祥年の3年前…1945年は、日本が終戦宣言をした年です。
戦争によって焼け野原になった広島市内にて
当時の子供たちが独自で始めたのが、このエスキーテニスの始まりと言われています。
そこから、
「スポーツを通して平和を」
という考えのもと、広島県を中心に日本全国へ普及が進められています。
現在では
推定競技人口が広島県内で15万人、全国では30~40万人程になるまで普及しています。
現在の広島県の人口が約280万人ですので
広島県内の約5%、つまり約18人に1人がプレーしている計算。
参考までに、日本国内でのテニス普及率と比較すると
広島県内でのエスキーテニスの普及率の高さが分かります。
エスキーテニス | テニス | |
対象人口 | 280万人(広島県) | 1.12億人(日本) |
競技人口 | 15万人(広島県) | 560万人(日本) |
普及率 | 5.3% | 5.0% |
(※参照:平成28年度社会生活基本調査/総務省統計局)
”エスキー”ってどういう意味?
エスキーテニスの”エスキー”には、実は素晴らしい意味が込められています。
その由来は
Educational Science and Culture Institute
(教育 科学 文化 研究所)
の各々の頭文字を取ったものが由来とされています。
広島県の実業家である、宇野本信さんにより考案されました。
実はエスキーテニスの発祥当初は、「ハネツキテニス」とも呼ばれていたそうです。
エスキーテニスに必要な用具
エスキーテニスのコート

プレーするコートは通常のテニスコートの約8分の1程。
設置されるネット高が低いのも特徴的ですね。
これくらいの高さなら、老若男女に楽しめるスポーツと言えるでしょう。
屋内・屋外問わずにプレーできるので、季節や天候に左右されないのも良いですね~。
↓(参考)他ラケットスポーツで使用するコートとの比較
バドミントン | エスキーテニス | テニス | |
全長(m) | 13.4 | 8.0 | 23.7 |
全幅(m) | 6.1 | 4.0 | 10.9 |
ネット高(m) | 1.55 | 0.55 | 0.91 |
(※数値は概算です)
エスキーテニスのボール

(画像引用元:日本エスキーテニス連盟HP)
特徴的なものが、このボール。
硬式のテニスボールと比べてかなり小さく
そして「羽が生えています。」
この羽のおかげで、ボールの速度の勢いが抑えられて
老若男女に楽しめるようになっています。
ボール自体の大きさは、ピンポン球と同じくらいで
硬式テニスボールより大分軽いですね。
↓他ラケットスポーツで使用するボールとの比較
ピンポン球 | エスキーボール | テニスボール | |
直径(cm) | 4.0 | 4.0 | 6.54~6.86 |
重さ(g) | 2.67~2.77 | 20 | 56.0~59.4 |
エスキーテニスのラケット

(画像引用元:日本エスキーテニス連盟HP)
使用するラケットは木製で、卓球ラケットからグリップを剥いだ感じの見た目。
大きさはテニスラケットの半分程で、卓球のラケットよりも一回り大きい感じですね。
この木製のラケットのおかげで打球音が聴いていて心地良いです。
↓他ラケットスポーツで使用するラケットとの比較
卓球 | エスキーテニス | テニス | |
全長(cm) | 25 | 38 | 68.6 |
重さ(g) | 130~190 | 調査中 | 285~305 |
ちなみに、ラケット等の用具はこちらの専用サイトで購入できます。
↓
価格感はこんな具合(2018年10月時点)
ラケット:3,780円~
ボール:972円/個
一式セット:39,528円
これだけでOK!エスキーテニス3つの基本ルール

基本的にはテニスとほぼ同じルールですが
若干異なる部分があるので、そこを中心に解説していきます!
①サーブはワンバウンド後にアンダーハンドで
ボールを手に置いて、自分の肩の高さ以下から静かに落として
ワンバウンドした後に相手コートへ打ちます。
②サービスは5回連続
どちらが得点を取ろうが、サーブ権は同選手が連続で5回続けられます。
③1セット11点マッチ
通常、3セットで行うので、2セット先取で試合に勝利します。
エスキーテニスは、戦略が面白い…!

さて!
ルールを分かった所で実際にプレーしている動画をご覧ください!
↓
動画をご覧になって
何か気付いたこと、ありませんでしたか・・・?
…そうです。
ダブルスの試合で、サーブを打った後
もう一人の前衛の選手が、相手に対して一瞬背中を見せるシーンが多々ありました。
これ実は、
自分チームの後衛選手が打つボールの出どころを相手に見えないように隠してるんです。
この戦略性、めちゃくちゃ面白いですね~。
他のラケットスポーツにもあるんでしょうか…?
公式試合や全国大会情報
日本各地でエスキーテニスの大会が開催されています。
・全国大会
・中国地区大会
・呉大会
・福井地区大会
・岩国オープン など…
一番大きいのは、やはり全国大会(全日本選手権大会)でしょう。
全日本選手権
第39回を迎える、今年(2018年)の全日本選手権大会は
9月23日に鳥取県で開催され、関西を中心としたチーム・個人が参加しました。
2018年大会の上位を占めたのは、やはり広島のチームが多く
流石、エスキーテニス発祥の県。といったところでしょうか。
日本で体験できる場所は?
現在、エスキーテニスは広島を中心とした中国地方で盛んにプレーされています。
しかし
専用のコートは中国地方にしか無いようで…。
直近だと、2018年11月14日(土)に鳥取県で体験会が開催されます。

お近くの方は、是非体験してみてください(^^♪
ちなみに、「エスキーテニスの聖地」と呼ばれる
広島県東区の新牛田公園平和コートには、専用コートが計10面あり
ラケット・ボールともに無料で貸し出しされているとか。
凄いぜ、広島。
【結論】ココがイイね!エスキーテニス
・技量や体力は必須ではなく老若男女に楽しめる
・屋内外問わずにプレーできる
・隠し玉という戦略性が面白い
・体験しやすい環境が広島には沢山。
まとめ

平和のシンボルのようなスポーツ、エスキーテニス。
競技としての魅力はもちろんですが、
エスキーテニスの由来や、誕生した時代背景を考えると
また違った魅力を発見できそうですね。
関東(東京)ではなかなかプレーできる場所が少なそうですが
関西、特に中国地方にお住まいの方は是非体験してみてください(^^♪
それでは、また明日!
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【おまけ】エスキーテニスに似たラケットスポーツ
※タッチテニスが一番似てると思います。