
手を使っても良いサッカーって?
どうも、マイナースポーツ部です。
ご存知でしたか?
日本国内のサッカー(フットサル含む)の競技人口は
約677万人と言われています。(総務省調べ)
今年はロシアW杯で大盛り上がりでしたね。
そんなサッカーで、最も基本的なルールとして君臨するのが
「手でボールを扱ってはいけない」 です。
サッカーに詳しくない方でも知っている常識かと思います。
今回紹介するマイナースポーツはそんな常識を覆す競技。
「手を使っても良いサッカー」
その名も、
「ゲーリックフットボール」
について、どこよりも詳しく徹底解説していきます。
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ゲーリックフットボールとは?
手と脚を使ってボールを扱い、ゴールを目指す団体球技です。
イメージとしては
「ラグビー+サッカー」のような感じ。
実際に見てみましょう!
↓
女性用のレディースゲーリックフットボールも存在します。
どこで生まれた?

1884年にアイルランドで生まれ、初めてプレーされました。
(※ゲーリックとはゲール語(アイルランド語)という意味)
日本ではなかなかお目にかかれないマイナースポーツですが
アイルランドでは高い人気を誇る歴史的スポーツの一つで、
国内で開催される試合では1試合で8万人以上を動員することもあるんだとか。
ちなみに日本国内で最大の収容人数を誇るスタジアムは、
横浜・日産スタジアムの72,000席です。
それを上回る、動員数。恐るべき人気。
ボール

ゲーリックフットボールで使用するボールは、バレーボールと見た目は似ていますが
バレーボールよりも若干大きく、そして2倍ほど重いのが特徴です。
感覚としては、サッカーボールを少し重くした感じですかね。
バレーボール | ゲーリック | サッカーボール | |
円周 (cm) | 65~67 | 68~70 | 68~70 |
直径 (cm) | 21 | 22 | 22 |
重さ (g) | 260~280 | 480~500 | 410~450 |
フィールド

使用されるフィールドはラグビーやサッカーと比べて縦に長く、広いイメージです。
ラグビー | ゲーリック | サッカー | |
全長 (m) | 100 | 130~145 | 105 |
全幅 (m) | 70 | 80~90 | 68 |
ゲーリックフットボールも、他スポーツと同様にフィールドを走り回る競技ですので
これだけ広いとヘトヘトになりそうですね…。
ゴール

ゲーリックフットボールで一番特徴的なのがこのゴール。
使用しているのはサッカーゴールと同様の物ですが、
ゴール上部にラグビーで使用されるようなH型のクロスバーが設置されています。
ゴールした際の得点については後述します。
これだけ知っておけばOK!8つの超基本ルール
①1チーム15名
ラグビー同様、1チーム15名ですが
場合によっては13名でプレーされることもあります。
試合は、前半30分、後半30分で構成されます。
②ゴールで3点獲得!上だと1点
ゲーリックフットボールで使用するゴールはサッカーと同様の物です。
ゴール部分に入った場合は、3点
H型バーの上を通過した場合は、1点を獲得することができます。
なお、ゴール部分にはゴールキーパーが立ちはだかります。
③進めるのは最大8歩まで!
ゲーリックフットボールでは、ボールを手で扱うことが出来ますが
ラグビーのように、ボールを所持したまま何歩でも進めるという訳ではありません。
ゲーリックの場合は、ボールを所持したまま進めるのは4歩までと決められており
更に、1回ボールをバウンドさせると追加で4歩進むことができます。
ただし、このバウンドは1回のみ使うことが出来るので
必然的にプレイヤーは8歩以内に仲間にパス、もしくはシュートをしなくてはいけません。
④ボールを投げちゃダメ!
ゲーリックでは、ボールを投げることができません。
あくまでも、拳でボールを打つ(フィストといいます)ことで
味方にパスを出す必要があります。
ここは、少し特殊ですね。
⑤オフサイドは無し!
サッカーでは一般的なオフサイドですが
ゲーリックの場合、オフサイド制度はありません。
※オフサイドとは…
簡単に言えば、相手のゴール付近に待ち伏せして
ボールが回ってくるのを待つ行為のこと。
⑥地面のボールは足で拾え!
なんと、地面に転がったボールは、手で直接拾い上げてはいけません。
足で拾い上げてから手で触ることができます。
(レディースゲーリックの場合は直接可能)
⑦タックルは禁止!
ゲーリックでは、ラグビーとは異なり、体全体でのタックル行為は禁止されており
認められているのは
「肩同士のタックル」、「ボールを相手の手から、はたき落す」のみです。
⑧反則に対するカードは3種類ある
サッカーとは異なり、ゲーリックフットボールの場合は
反則行為によるペナルティカードが3種類あります。
⑴イエローカード
下記のような比較的軽いファウル行為の際に審判から提示されます。
・相手がボールを蹴る瞬間に相手の足をブロックする
・ファウルをされたフリをする など
累積2枚で退場です。(レッドカードと同様)
⑵ブラックカード
このカードが、少し特殊で聞き馴染みのない方が多いと思います。
ブラックは、イエローカードとレッドカードの中間のような意味合いで
レッドカード同様に、一枚提示された瞬間に退場しなくてはいけませんが
特徴は、交代要員を代わりに出場させることが可能な点です。
つまり、
レッドカードを提示されるとチームは15名→14名に純減しますが、
ブラックカードの場合は、対象者は退場となる代わりに、
交代要員を出場させることができますので
チームは15名のままとなります。
⑶レッドカード
極めて危険な行為をした選手に出されます。
・暴力行為
・相手に唾を吐く
・審判に対して暴言 など
サッカー同様、一発退場のカード。
チームは1名減の状態になります。
公式試合や大会情報
世界的に有名な試合があるという訳ではなく
発祥国であるアイルランド国内のリーグ戦がかなり盛り上がっているようです。
日本国内では公式試合は開催されていないようです。
日本で体験できる場所は?
日本ではなかなかお目にかかれないゲーリックフットボールですが
なんと、
岩手県釜石市で10月に体験会が開催されます!
【ゲーリックゲームズ体験会を開催します!】
— 釜石鵜住居復興スタジアム (@kama_stadium) September 19, 2018
10月14日(日)11:15から、釜石鵜住居復興スタジアムにて「ゲーリックゲームズ体験会」を行います。
アイルランドの伝統的な球技「ゲーリックフットボール」と「ハーリング」をアイルランドから釜石に来ている国際交流員のアシュリンが紹介します! pic.twitter.com/iKfUjQcrHe
また、ゲーリックフットボール日本代表の公式HPにも
体験会や練習会情報が掲載されております。
↓
(ゲーリックフットボール日本代表公式HP)
【結論】ゲーリックフットボールのココが凄い!
・手と脚を華麗に使ったダイナミックなプレー
・サッカーよりも広大なフィールドでプレー
・アイルランドの盛り上がりがエグい
・日本でも体験できる!!
まとめ
手を使っても良いサッカー、ゲーリックフットボール。
サッカーを見慣れていると
手を使うことに対して少し罪悪感(笑)も感じなくはないのですが
是非、一度やってみたい。
ゴールやフィールドの用意、人数を集めるハードルは少し高いですが
日本でも気軽に体験できる場もあるので上手く活用してみてください!
私も、実際に体験してレポートします!
↓ゲーリックのプレー映像はコチラでまとめましたので是非ご覧ください↓
それでは、また明日!
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